2007年6月13日水曜日

ソルジェニーツィン氏「国家賞」受賞

ソ連時代の反体制派でノーベル文学賞を受けたロシアの作家アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏(88)が6月12日、人道分野での貢献に対する「国家賞」を受賞した。

スターリン時代の強制収容所の実態を告発した『収容所群島』などの作品で知られる同氏は、これまで国家からの受賞を拒否していたが、初めて受け入れた。

クレムリンの授賞式で流されたビデオメッセージで同氏は「社会状況が今後、不安定になった場合、祖国が味わってきた苦しい経験が役に立つ。そうした経験故に破滅的な崩壊は阻止できる」と述べた。

信仰深い母親の下で育った同氏は、その後、マルクス・レーニン主義者となったが、政治犯として逮捕され強制収容所での苦難と内省を経て、キリスト教信仰に立ち返った。 冤罪、強制労働、流刑、病気、国外追放などの試練の中、迫害を恐れず無神論国家を批判した。

1983年のテンプルトン賞授賞式では、「現代の悲劇はすべてわれわれが神を忘れたことに原因がある」と語った。

「各民族は、たとえ最小の民族でも、神の意志によってこの世に生まれ、それぞれ独自性を持っている。…『自分の民族と同様に他の民族を愛せよ』。ロシア人の民族自決権を認めるなら、他の民族の自決権も認めるロシア連邦になるように願う」。その発言は終末の国々の行方を見据えている。

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